PMT(Progressive Masato's Tactics)

症例1

68歳 男性

ご職業;タクシー運転手

1998年以来、20年振りの来院

症状;右坐骨神経痛 右中臀筋より右大腿部外側、腓骨後面から腓骨下端後方まで痺れあり。

術前検査;立位体前屈 10°にて右大腿部内側にも痺れでる。
右肩下がり、左脊柱起立筋に膨隆あり。
頚椎5番前方滑りあり。

施術内容;右腸骨後方下方、左腸骨過剰前傾、伏臥位(うつ伏せ)にて、無振動徒手施術、
第5腰椎徒手にてアジャスト、第5腰椎神経根、仙腸関節に超音波を施す。
施術後、仙腸関節と右大転子に冷湿布を貼りました。

施術経過; 同様の施術を1日おきに5回繰り返し、「試しに仕事に出てみたい。」と、本人か
らの申し出があったので、左大腿部後ろに、プチブロックを敷いてもらい、出勤
してもらう事にしました。
夕方6;00〜翌朝8;00まで勤務しましたが、痺れは、殆ど出ませんでした。
と、笑顔で再来院されました。
その後、LPガス充填時に、1度ギクっとなりましたが、現在は、順調に回復されて
その後は、定期的に来院されながら仕事に行かれています。

日常の注意事項;運転中、左大腿部後ろに、プチブロックを敷くこと。、
立位時、左足先行で動作を起こすこと。
靴下、ズボン、靴、階段1段目は、左足からを実践して頂く。
*プチブロックにつきましては、PMテーピング P2134〜P235を参照して下さい。

古谷真人インタビュー「PMテーピングを普及させたい」

主導筋に貼って早期解決 「PMテーピングを普及させたい」


左右非対称を整えるシリーズ第3弾

古谷真人氏インタビュー

カイロジャーナル90号(2017.10.22発行)より

以下、赤字:インタビュアー 黒字:古谷

――新刊『左右非対称を整える PMテーピング』が9月、科学新聞社から出版されました。

『強くなりたきゃこれを読め!! ストレッチing編 』『もっと強くなりたきゃこれを読め!! 軸・腱トレーニング編』に続く、締めくくりの第3弾です。

3編を通したテーマを一言で言うと「左右非対称を整える治療とコンディショニング」でしょうか?


そうですね。

一冊目は、身体の左右非対称の状態を見極め、それに合ったストレッチを行う方法を紹介しました。

どういうふうにすると骨格が矯正され、左右のバランスがとれ、二足歩行を安定してできるかのということを説明しました。

従来のストレッチの効果をレベルアップし、治療効果を上げるために使えるストレッチ法です。

2冊目は関節と靭帯を正常な位置に戻すのを主眼に置いた、軸と腱のトレーニングです。

世の中でトレーニングと言えば筋トレですが、筋肉を支えているのは、関節と靭帯です。

やはり左右非対称の状態から対称の状態に戻すことを目的としています。

筋紡錘に与える刺激と、腱紡錘に与える刺激は違うので、左右異なる刺激をトレーニングを通して与えます。

そして3冊目が今回のテーピングの本です。

自分の臨床の中で「とにかく強くなりたい!」というアスリートの切実な思いに応えるためにやってきたことをまとめて本にしたので、1冊目、2冊目はその思いを込めて『強くなりたきゃこれを読め!!』という題名にしました。

しかしアスリートを主に診ておられる先生方ばかりではないので、書籍の題名はインパクトがあり、口にしやすいのが良いとのアドバイスをいただいたこともあり、「PMテーピング」と命名致しました。

書籍は自分の分身です。

このテーピング法が、浸透し、後世に引き継がれていけば幸いです。

PMは、Protagonistic Muscle=主動筋という意味です。

主動筋とは、身体で最も強く他の筋肉に大きな影響を与える下肢外転筋で、痛みに関係なく、主導筋に補助的にテーピングを施すことで、左右非対称の骨格のアンバランスを緩和させ、問題の早期解決ができます。

スポーツ外傷にも使える。


――1冊目、2冊目の骨格バランスの原理をテーピングで実践するのが3冊目ですね。


はい。

ストレッチで左右非対称をアジャストできる人もいれば、腱、軸トレーニングでアジャスト出来る人もいる。

治療院ベースであれば、テーピングを施すことでアジャストできるということです。

身体の状態が悪くなって、左右非対称が顕著になるときのパターンは、人間なら基本的に同じです。

触診が苦手な方や、一般の方でも、テーピング前後の検査で、適切に貼れているかどうかが分かりやすく、写真と解説を付けた構成になっていますので、安心して貼っていただけます。

まずは、書籍を手に取り、記載に添って貼ってみてください。きっと、素晴らしい効果を得られるはずです。


――捻挫や腱断裂などのスポーツ外傷にも使えるのでしょうか。


もちろんです! 

断裂であっても完全に切れていない限り使えます。

例えば腱の部分断裂だったら、普通は固定して痛みを出さないようにしますが、このテーピングは伸縮性のテープを使って固めない、動けるテーピング法です。

怪我の程度によってレベル1〜5で圧迫の度合いを変えますが、完全に固めることはありません。

主動筋にテーピングすると、レベル5の怪我の状態がレベル3か4に軽減されます。


―アスリートのケアをする人にとっては非常に興味深い治療法ですね。


2017年11月19日には出版記念講習会が開催されます。

左右非対称の状態から、対称になる方向にテーピングするデモをお見せします。

貼ればすぐに結果が出ますから、ぜひ見て確かめていただきたいと思います。


――テーピングだけでなく、左右非対称をアジャストするというコンセプトと治療技術がもっと広まって発展していくとよいですね。

どんなページ?

ここでは、実際に遭遇した症例とその治療を。

人物等は仮名です。

その他、古谷真人が言いたい事。

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